俺がチャネラーだった時の話する:5

透明度50%くらいの、虹色の光がイカみたいにグネグネ変色しながら飛んでる天使がいた。
天使の形をした硝子細工(ブリリアントカットで太陽光をプリズム状態)とでもいうべきようなものが。
まあだいたいルネッサンス期の宗教画みたいな感じで、バスの先頭に頭向けてて、ハープのちっさいのみたいなやつを抱えてて、ニコニコ笑ってて水平飛行。
ほんでそいつのでかさがだいたいバスとおんなじくらい。
ちょうど銀行の前を通り過ぎるときだったんで、その半透明の天使の向こうに銀行が見えてたwww

さすがにこんなもん見たのは生まれて初めてなので、これはもう完全に頭がいっちゃった状態か、さもなくばお迎えが来た(死神的な意味で)んだろうなー、と思って、盛大にため息をついてバスの椅子の背もたれに、がくっと倒れかかったよ。
実際に実家についてから親に「私、もう長くないかもしれん」と、超うつ入ってつぶやいてしもたwww

そりゃそんなもん見ればたいていの人は、自分の頭がおかしくなったと思って凹むよね。
でも、天使からの攻撃はそれからが大変だった。

もーね、一日中頭ん中で、このキラッキラしたあれが色々しゃべりまくるの。
それもさあ、どっかで聞いたことあるような綺麗事ばっかり並べてまくしたてるの。
ほんで私にこの教えを広めろ、つーのよ。
当然抵抗するじゃん? ふつーはさあ、抵抗するよ? だって頭おかしいもんな、そんなの。

で、抵抗しまくったね。たぶん3ヶ月くらいは抵抗しまくった。
だが奴らの攻撃の手は止むことがなかった。

ある日、寝る直前にめっちゃくっちゃ腹が痛くなった。
すげえ腹痛なんだが、もう眠くて眠くてしかたなかったんで、
「もうどうでもいいわ。朝起きて死んでてもいいわ」
そう思って目をつぶったら、自分が井戸の底から空を見上げているような、真っ暗なところに丸い光の穴が空いている様な、そんな光景が見えた。
その光の穴の中から、アニメみたいな色の髪(ピンクとか水色とか)の、綺麗な人達がニコニコしながら私を見下ろしている映像が見えた。

これはもうダメかもわからんね。
私は真剣に諦めてため息をつき、そのまま眠りに落ちた。

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