コーヒー無しで生きられない

生家が喫茶店だったので、小学生の時から飲んでいる。
父が淹れるのはネルドリップ、母が淹れるのはサイフォンだった。
はじめはサイフォンが好きだったが、洗うのが面倒という理由で紙フィルターでのドリップを教えてもらい、高校生くらいからは自分で淹れるようになった。
その頃になると店はたたんでしまったので、自宅でせっせとハンドドリップしていた。

コーヒー豆は特売のでかい缶詰のものを買っていた。挽いたやつで500gくらい入ってる。
計量スプーンは1杯10g。それが一人分。
何年かしたらコーヒーメーカーを購入した。とはいっても、水入れて、コーヒー豆計って、紙フィルターセットして、ハンドドリップとたいして手間は変わらない。結局ハンドドリップに戻る。

一人暮らしをするようになりコーヒー豆の消費量が減った。500gも購入すると最後には気が抜けてカッサカサの味になる。その味にうんざりするようになった頃、1杯分ずつドリップできるパックが売っていることに気づいた。
中に入っているコーヒー豆は、当然10gだと、ずっと思っていた。この数ヶ月前まで、20年くらい、ずっと。

ドリップバッグのコーヒーが何種類か入ったバラエティパックというのをよく選んで買うことが多い。それで味の違いを愉しもうと思って買うのだが、先月買ったパックが、何を飲んでも同じような感じで、これといって違いがわからなかった。
やっぱ歳を取ると味の違いがわからなくなるものなのだな、と、少しさびしく感じたりしたのだが、パックの裏の説明書きを、そんなことを思いながらじっくりと読んでみた。

??? 内容量 7g~12g ???

各種類の全部を引き出しそれぞれの個包装の説明書きを読むと、なかなかこれがまさにそのとおりで、ここに来てようやく気づいた。あ、そうか!
種類によって内容量が違うのか。

で、1杯分の水の量である。これはたいてい決まっていて、140ccだ。
コーヒーカップのサイズももともとはだいたいこれに合わせてある。
(こないだ朝ドラでコーヒーカップ作ってるの見て思い出した。そうそうそうだよ、内容量で発注かけてたわ。まあ私の時代じゃすでに大量生産だったから決まった型があったんだけど)

7gの豆に140ccと12gの豆に140ccじゃ味も違おうものだろうが、これがね、おもしろいもんで、豆によっては抽出量が若干変わってくる。つまり12gの豆に140cc注いでもあっという間にドリップしたり、7gでも全然140ccが通過しなくて待ってる、みたいなときもある。
何が違うのかまではよくわからないんだけど、ハンドドリップするから余計に違いがわかるんだ。お湯が通り抜けてくる時間が多少違う。
それを均等に合わせてあるから豆の量が違うのかな? だから味はそんなに違わない? 単にお店の主張で平均した味を好んでいるのかな? そのへんはわからない。

まあ美味しく飲めればそれは別にかまわない。

んでまあそのバラエティパックが30パックで2300円だったんだけど、キリマンとか入ってたのでお高いのはしゃーないネ。
ちょっとおしゃれな感じのお店の10パックで500円のやつだと、内容量1パック10gだったな、そういえば。あれは3種類あって全部味が違った。そして全部内容量が1パック10gだった。
スーパーに売ってるお値打ち品の20パックで398円とかのやつだと、内容量8gなんてなってた。これも種類で味が違うのはわかる。
もっとお安い30パックで498円とかだと内容量6.5gなんだよ。120ccで淹れてようやく普通の味になった。これはちょっと笑ったな。

基本的に1日2杯までと決めてるしだいたい牛乳入れるのでそこまで文句があるわけじゃないけど、この違いに気づくまで20年くらいかかってる。

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