スピリチュアル・ビジネスの被害と宗教者的立場

カンニング竹山の土曜The NIGHT#167~エセスピチュアルにご用心~ 
この番組を観ての感想。

最後の方で、SNS信者ビジネスをやっている人の意見を募集している。
興味を持たれた方はメールを送ってみてはどうだろうか?

私は25年前くらいにやっていたのだが、実際に自分の立場としては、後半で弁護士さんが言っている宗教者的立場の位置にいた(自覚している感覚として)ので、信者ビジネスには関与していない、かもしれない。
はっきり関与していないとは言える自信がない。
第三者を介して客を勧誘していたからだ。
しかもその第三者からは、信者ビジネスたる顧客へのサービスがなっとらん!と、割とマジな感じで毎回詰られていた。
お客様からもクレームが入っている、と。
という部分でいえば、信者ビジネスをやっていたといえるかもしれない。

こういうサービス業は双方の納得が得られたうえで金銭のやりとりをしていれば、契約として成り立つはずなので(おぼろげな商法の記憶)客側からクレームが入ってなければいいんだろうけど、実際にはそうじゃなかったわけだね。

だけど、どうなんだろうか。
当時は占いと霊能が一緒くたにされていた頃だった。
私はチャネラーを始める以前は修験道の霊能者のところで御座という霊媒をしていたわけで、ビジネスとしてやっていたわけではない。
日本の民間宗教を守っている宗教者的立場だったといえるのではないだろうか。
宗教者的立場の定義がいまいちわからんけど、番組の後半の弁護士さんの文脈から読みとると、それは高額を請求したり、ぁゃιぃ開運物品を高額で売りつけたりはしてない、どっちかというと精神的、補助的アドバイスをする人、という立場なのだと解釈する。(違ってたらご指摘願いたい)
いわゆるトンデモ業界でいう「ほんもの」ってやつだな。(何をもってこの「ほんもの」を定義するのかいまいちわからんけど、宗教者として、というのならまあわからんでもないので個人的にはそこに位置付けておきたい)

こうやって書いてみると、良心的詐欺師と悪徳詐欺師の違い、くらいしかないような気がしてきた。

まあいいや。

そんなわけなのでチャネラーを始めた当初、サービス精神が足りないと散々文句言われたんだよな。
そりゃそうだよ、別に伝統芸能でもなければエンターテイメントでもない霊能しかしらなかったんだもん。
最初からビジネスですよ、エンタメですよ、と教えといてくれないと、私もまだ純真な宗教者()だったんだからそっちからの視点しか持ってませんよ。

という経験をしているので、それは私のとるべき立場ではない、と、そういや割と最初期から実感してて、で、結局未練もなくさっさと辞められたんだとは思うなあ。
ビジネスとしてやってくつもりだったのなら、今でもその様式は守られてると思うので、そのまま同じことを名称替えて何度も続けていたかもしれない。
カルト宗教がコロコロ名前変えるのも多分そういう意味合いあるでしょう。
占いが「システム同じでも名前が違う」ってだけで種類がたくさんあるのと同じだわ。

先に書いたように、それをわかって楽しんだりビジネスにしたりしてるなら別に他人がどうこう口挟む話ではないので、楽しんでる人達はそうしててください。
そうじゃない場合には辞めといたほうがいいよ、って話です。

まあそんなわけでね、私もいまだに自分は「ほんもの」だと勘違いしてますよ。
けど、たぶん、その方がいくらかはマシなんだと思う。
そしてビジネスとして割り切って金儲けしている人たちは、それはそれで羨ましいと思うよ。
私にはそこまで割り切れることはない業界だなあ。
思えば19世紀の交霊会あたりから延々と続いているわけだから、これはそれ以前にもあったんだろうと思う。
カトリックがニューエイジに対抗する方法を書いた書籍も出るはずだわ、って思う。
伝統宗教の時間の長さの強み、ってやつなんだろうなあ。
一人で立ってると正気保つのがほんと大変な業界だわ。

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