『コティングリー妖精事件と神智学者ガードナー』展の感想

心霊手帖2に掲載するつもりだったコラムです。
オカばたでも話した内容なので特別に何かが違うということはありません。
公開しといてもいいかなあ? と思いましたので、こちらに。

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 名古屋大学で開催されていた『コティングリー妖精事件と神智学者ガードナー』展へ行ってきました。宇都宮にある「うつのみや妖精ミュージアム」からお借りしている写真の展示だということで興味津津です。
 スピリチュアルに興味のある人ならたいていは知っているのではないかと思われるこの事件ですが、簡単に説明しますと、いたいけな美少女におっさんが騙された、というような事件ですかね。とはいえ、どちらの気持ちもわからないでもないんですけど、そこはそれ。大人の事情、察しましょう。
 ともかく、私が初めてこの妖精写真を知ったのは、たぶん『ムー』だと思います。『ムー』もまあ説明するまでもありませんが、オカルト雑誌としては現在の日本ではただひとつ発行されている有名なものですよね。知らない人は正直に手を上げなさい。先生怒らないから。
 そんなわけで、初めてこの写真を見た時の正直な感想は「あの妖精はイラストを切り抜いて一緒に撮っただけやんけ」でした。当時漫画を描いていたので、絵の資料として色々な本を持っていました。その中に花の妖精というシリーズの絵本みたいなものが三冊ありまして、今にして思うと多分有名な妖精画家シシリー・メアリー・バーカーの本だったと思うのですよね。
 いずれにしてもそれを本物の妖精とは思わなかったので、合成以前の問題だな、とその時は思ったものです。それにしても子供なのにカメラ持ってるとか、本のイラストなどを切り抜くとか、きっと裕福な家庭の娘さんなんだろうなあ、くらいに思ったものです。
 現代の技術から考えるともっとリアルにできるよと言えなくもないので、そんな知識を持って見てしまうとまた稚拙なわけなんですが、まあ美少女ですよ。こんなキレイな娘さんから「妖精と一緒に撮影したの」とか言われて見せられたら、大人力発揮して「あらそうステキねえ」で終わってしまう案件です。
 それが広まっちゃってまあ大変! というようなお話ですので、事件はネットで調べるとあっちこっちで詳細が出てきます。気になる方はそちらをどうぞ。
 で、私が今回初めて現物を見て感じたことは、「ちっちゃ」です。そらダウントン・アビーの手紙も「なんであんなにちっちゃいんだろう」とは思ったんですけど、時代的に大体同じくらいだし、あの当時はあれが標準サイズだったんだろうなあ。写真も紙も貴重品ですもんねえ。でっかいの使ってたらそれだけ裕福な証だったんだろうけど、それよりもまず世間に広く普及してないブツを持ってるだけでも凄いのに、ちっちゃいでかいもないでしょうけども。
 それでも初代iPhoneと同じかそれよりもちょっとだけ小さいくらいのサイズに、ファンタジー満載のステキな写真。そっちに感動しましたよね。本物とか偽物とかじゃなくて、構図も決まってるし何より美少女のお写真ですよ。そっちのほうが気になるじゃないですか。これもう芸術作品です。もしこれが彼女らだけのアイデアで撮影されたものだとしたら、そのセンスはかなりのものではないかと思うわけです。ステキですね。
 そんなファンタジックな写真の並びには、今度は心霊写真です。これも写真ができてから同じように誕生したという歴史を持つ心霊写真。そらそうですわ、写真館のサービスから始まったんですから心霊写真。しかしこちらは亡き縁者を偲んで一緒に写真に映るサービスでも、ガーゼに蛍光塗料塗って口から吐き出してるエクトプラズム写真とかでもなくて、ただモヤがかかっている、もしくは二重露光なのか合成なのか乱雑に人物が重なった写真。まあね、この妖精写真の芸術を見たあとだと少々がっかり感が出てきますよ。
 それは仕方がありません。写真て撮る人のセンスが出るものだから。
 けど、こう、もうちょっと構図考えて撮ってもよかないですか? と思っちゃいます。
 そんな心霊写真にがっかりしながら見ていくと、当時のスナップ写真が並んでいます。女性のファッションや街の様子がステキです。このくらいの時代、好きですね。
 あとオークションの詳細とか、写真が入っていたカバンとかお手紙の展示もあるのですが、写真がちっちゃいせいもあるんだけどカバンもまたちっちゃい。可愛い。
 ともかく一度「うつのみや妖精ミュージアム」にも行きたくなりました。

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なんか久々にブログのエディタ見てたら絵文字があったので入れてみました。

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